この記事では、初心者向けに「pictSQUARE(ピクトスクエア=ピクスク)」で行われるオンライン同人イベントの一般参加方法や注意点をカンタンに解説しています。
読むことで、躊躇することなくWEBオンリーに参加できるので、すてきな作家や作品に出会うチャンスを増やせますよ。
【ブックマーク推奨】
この記事はこんな方におすすめ
- 同人系イベントに慣れていない方
- 好きな絵師さんが参加するから見たいけどよく分からない方
- WEBイベントが初めての方
ピクトスクエアとはオンライン即売会・WEB同人イベント
ピクトスクエア(以下ピクスク)とは、オンライン同人誌即売会ができるサービス(提供:株式会社GMW)。
同人誌イベントとは
「複数の作家・絵師が同人誌などの作品を出展し、一般参加者がその頒布物を購入したり作家さんと交流する」ものですが、
ピクスクとはそれをWEB上で行えるサービスです。WEBで完結する同人イベントを「WEBオンリー」と呼んだりします。
移動時間や交通費不要!WEBオンリーのメリットは気軽に誰でも参加できること
リアルイベントは旅費も時間も使いますが、WEBオンリーイベントはネット環境さえあれば誰でも参加可能。
忙しくても、同伴のお友達がいなくても、イベント開催時間中なら好きな時間に何度でも、場所を問わず自由に見て周ることができる。
これがWEBイベントの利点です。
リアルで開催されているイベントをWEBで見られるものではありません。あくまでもWEB上だけで行われる独自のイベントです。
「同人」とは
同人とは同じ趣味をもった人や集まりのこと。
同人誌とは、出版社など企業を通さずに個人が自費出版した本。アニメや漫画の二次創作が多いですが、一次創作(作家オリジナル)の作品もあります。
近年は個人が安価で少数注文できるサービスが増えており、アクリルキーホルダーなどの「同人グッズ」が販売・無償配布されることも。
ピクスクの特徴
ピクスクで行われるイベントは、テーマが明確に絞られています。
例えば「鬼滅の刃 伊黒小芭内と甘露寺蜜璃のカップルがテーマ」など具体的です。
一方で、同じWEBイベントでも赤ブーブー通信社が開催する「エアブー」は規模が大きく、様々なジャンル(作品)が同時に並びます。そのため扱う内容は「広く浅く」なります。
出展内容が「狭く深い」傾向のピクスクは、好みが合えば楽しいイベントとなるでしょう。
ピクスクのイベントで出来ること(一般参加者)
同人イベント系では、同人誌など出品する作家側を「参加者(サークル)」と呼び、イベントに訪問し購入する側を「一般参加者」と呼び分けています。
一般参加者が同人イベントで楽しめることは概ね以下です。
(※イベント趣旨や参加サークルの出展内容にも依ります)
- 同人誌やグッズの購入
- イベント用の展示作品(漫画・イラストなど)の閲覧
- ネットプリント
- エアスケブ依頼
- 参加作家への応援メッセージの書き置き
- 参加作家や他の一般参加者とのチャット交流
- ギフティ(作家へ小さい贈り物をする)
出展する側の参加者は「サークル」(同好会)単位で参加します。
WEBイベントでは個人サークルが参加がほとんどですが、複数人で活動する「合同サークル」もあります。
同人誌・グッズの購入
イベント会場内のサークル店舗に通販ページへリンクが設置してあるので、クリックして購入します。決済は「とらのあな」等、リンク先のサービスサイトで行います。
エアスケブ
エアースケッチブックの略。一般参加者からリクエストをもらって絵を描くことです。オンライン上なので「エアー」がつきます。後日作家さんがX(旧 Twitter)などにアップしてくれます。
作家さんがリクエストに沿って描いてくれる、イベントならではのメニューですね。
大変遅れましてすみません、エアスケブその2です~ありがとうございました! #エアスケブ pic.twitter.com/VRCv9LgQZ1
— osoradonエアスケブ消化中 (@osoramen) November 30, 2020
チャット
画面上の入力欄にテキストを入力するとアバターが発言し会話できます。
サークル主(作家さん)が店舗内に在中していればご挨拶することができます。店舗内での会話は、店舗の外にいる人には見えません。
広場に集まっている他参加者と会話することも可能です。
ネットプリント
Twitterでも時折行われている「ネットプリント」通称「ネップリ」。
絵師さんが所定の場所にアップロードした絵などの画像をコンビニのプリンターで「指定ユーザー番号」を入力すれば、その絵が印刷できるもの。
WEBの画像と違って絵のパワーを直接感じられるので好き。
本よりも手軽に紙媒体で手元に残せる。
これもWEBイベントならではのメニューです。
印刷には期限がありますので、サークルの案内画面をよく確認しましょう。
ネップリは1枚40円〜80円ほどかかります。これは印刷代を含むサービス利用料であり、絵師さんにお金は入りません。
作家さんへ贈り物ができる「ギフティ(giftee)」
ギフティとはオンライン完結で相手にカジュアルな贈り物ができるサービス。
「日頃の感謝を作家さんに贈りたい!」という場合など、「差し入れ」感覚で使えます。
やり方はシンプル。
ギフティサイトで贈り物を選択し、決済後に発行される「ギフトカードURL」を贈りたい相手に渡すだけ。そのあとはギフティが手配します。
店舗内のメッセージボード(後述)やSNSのDM等でギフトカードURLを送ります。
ただし作家さんによっては「ギフティー不可」としている場合や、イベントによってその項目を設けていない場合もあります。
ギフティを贈るのに会員登録は不要。ただし受け取る側は登録が必要です。
これが分かれば怖くない!ピクスク店舗はこうなっている!
ここでは店舗(ブース)内の説明します。
ここがメインの場所ですから、楽しむために理解しておきましょう。
といっても大したことありませんので(笑)、見てゆきますよ。
サークルカット(お品書き)
店舗右下にある正方形の画像が「サークルカット」はお店の看板。店舗の目印ともなるものです。
そこをタップ(クリック)すると「お品書き」=メニューが開きます。
- 展示・販売など出展しているもの
- 自己紹介
- 作家さんのアカウントへのリンク
これらが書かれています。
お店の前にガラス張りのディスプレイの中に食品サンプルのメニューが並ぶ食べ物屋がありますよね。「お品書き」とはそれと同じ。店に入る前に何があるかをチェックする為のものです。
まずはサークルカットをクリックしてお品書きを見て、ブースに入るか決めればいいのね。これなら選びながら色々見て周れそう!
閉じるときは必ず画面下の「閉じる」ボタンを押すこと。
スペース番号・サークル名
店舗の番号とサークル名はイベント会場での「住所」。
これで目当ての作家さんのブースかを確認できます。
中央のアイコン(赤い本 / 紫色の玉)
中央のアイコンをタップ(クリック)すると「頒布物一覧」画面が開きます。
ここに掲載されるものがメインの出展内容です。
「頒布物一覧」には通販ページへのリンクやpixiv・ポイピクなど展示物へのURLなどが案内されています。
中央のアイコンは2パターンありますが、リンク先がピクスクの外部か関連サービスかだけの違いです。
【赤い本アイコン】ピクスク連携通販サイト「ピクトスペース」へのリンク
【紫の魔法の玉アイコン】それ以外の外部URL(とらのあな、booth、メロンブックス、プロフカード、ポイピク、pixivなど)
メッセージボード
サークル宛に応援などの書き置きができます。内容はサークル主のみ見ることができ、他の参加者には見られませんので安心して書くことができます。
※設置していないサークルもあります。
ピクスクの会場風景
会場風景はゲーム画面のようなドット絵です。
通路があって各店舗が並び、自分のアバターを指・マウスで操作し移動します。
アバターは入場する際にプリセットから選ぶことも、別途オリジナルを使うこともできます。
参加者が数百人の大きめイベントでは、たくさんのアバターが動き回っていますよ。
ピクスクのMAP(全体像)例
右上の「MAP」をタップ(クリック)すると、自分の位置と全体像が分かります。
上記はデモ会場のため店舗数はイベント規模等によって異なります。
一般参加する手順は2ステップ
この二つを抑えておくと、当日慌てることがありません。
- 無料の会員登録をする
- アバターとニックネームを決める
ピクスクに会員登録をする
アバター・ニックネームを決める
当日、入場する際にプリセットから選ぶことができます。難しいことはありません。
- ニックネームを入力し、アバターを選択。
- 「イベントホールへ」をタップ(クリック)で入場。
イベント主催者が、テーマに合わせたアバターを用意している場合もあります。
別デザインのアバターはBOOTHで見つけよう
プリセットでなく違うアバターが欲しい方は、BOOTHをのぞいて見ると、無料・有料でピクスク用アバターが見つかります。
BOOTHで「ピクスクアバター」で検索した結果
※ピクスク以外での使用を禁止しているものが多いですので、利用には規約を確認してください。
うっかりやっちゃう!ピクスク4つの注意事項
お互いに気持ちよく楽しむためにちょっと意識しておくと良い注意事項があります。
1.「お品書き」「頒布物一覧」の画面を閉じようとブラウザを閉じてしまう
必ず画面の一番下の「閉じる」ボタンを押すようにしましょう。
ブラウザ画面で閉じたり、ブラウザバックしてしまうと退場してしまいます。
もう一度会入り直す手間が増えるだけでなく、空のアバターが会場に残りシステムに負荷がかかります。
ついやってしまうので気をつけましょう。
一方、ポイピクやpixiv、プロフィールカードなど、外部サイトからはブラウザバックした方が退場せずに会場へ戻れます。
10分間、操作がなくても強制退場になります。
2.会場や店舗を許可なくスクリーンショットしてSNSに投稿
許可されている、あるいは撮影時間が設けてあるなどの場合以外は、一般公開される場所にアップはやめましょう。
3. イベントのことを検索除けせずにシェア
イベントによっては二次創作のR18や非公式カップリングを扱っているものもあり、キャラクターや作品名をそのまま載せて一般公開のツィートは避け、伏せ字などで工夫してください。
イベントページの注意事項や、イベント主催者からも周知される場合があります。
4.カップル系イベントに別カップルアバターで入る
BOOTHなどでは一つのアバターに二人が描かれている「カップルアバター」があります。
お気に入りカップルのアバターはテンションが上がりますが、別カップルのイベントには使用しない。これがマナーです。
例えば以下はNGです。
A x B のカップルのイベントに
A x Cのカップルアバターで参加すること
カップルアバターはなるべく使わない方が無難と考えます。
アバターは中の人の代わりとなるものですから、性質的に一人が基本。複数人は混乱させがちですしね。
まとめ
いかがでしたか? 準備はもう完璧ですね!
参加のポイントを最後にもう一度、確認しましょう。
- ピクスクのイベント参加には事前登録しアバターを決める
- 会場を見て回るには、指やマウスで操作していく
- サークルカット(お品書きの画像)・サークル名で目当ての店舗を探す
- 店舗の「お品書き」で何があるかチェック
- 店舗中央のアイコンから頒布物を見ることができる
- サークル主さんが店舗に在中してればチャットでご挨拶できる
- メッセージボードに書き置きできる
- 閉じるときは画面最下部の「閉じる」ボタンを押す
ピクスクでイベントを探すと色々と出てきます。
好きなジャンル(作品)をチェックしておくと、面白い作品や作家さんとの出会いがあるかもしれませんよ。
素敵な作品の出会いがありますように。