遊廓編 第9話「上弦の鬼を倒したら」宇髄と嫁・炭治郎ら共闘ネタバレ・レビュー

鬼滅の刃 遊廓編 第9話「上弦の鬼を倒したら」は、引き続き映画のクライマックスみたいな密度の濃い回でした。

早速見てゆきましょう！

 

前回のレビューはコチラ！

遊廓編 第8話「集結」宇髄の過去や煉獄の面影…ネタバレ・レビュー

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鬼滅の刃 遊郭編 第9話 原作では何巻 何話？

鬼滅の刃 遊郭編 第9話は 原作11巻収録の＜90話、91話、92話の途中まで＞の計2.5話分。
原作の未消化分は残り5.5話となりました（原作の遊郭編は97話まで）。

全11話なら第10話の予告は「次回最終話」に

アニメ『遊郭編』は何話？いつまで？全11話予定か

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遊郭編 第9話 見どころポイント

宇髄さんと嫁たちとの絆や、先に亡くなった姉弟たちへの思いといった心の面と、現実の激しいバトルシーン。

この二つの側面が濃く描かれているところがポイントです。

今回も「体感5分」「鼻ちょうちん」などがTwitterトレンドに入りました。

宇髄天元のお墓参りはアニメオリジナル

冒頭はお墓参りをする宇髄さんと嫁たちで始まります。

宇髄天元さん姿から、これは鬼殺隊に入る前の頃。

早世した兄姉を「いっときも忘れたことはない」と気にかける宇髄さんの姿が描かれました。

「俺は地獄へ落ちる」と悔やむ理由はアニメで描かれていない

「俺は地獄へ落ちる」。こう天元はつぶやいていました。

一見すると自分（と弟）だけが生き残ったことを悔やんでいるかのように聞こえますが、

これは「兄姉を（知らずに）手にかけてしまったことに対して」の後悔です。

アニメではその具体的な描写は入っていませんが、代わりにオープニングとエンディングでイメージ的に伝えています。

このエピソードは、原作連載終了後に発売の「公式ファンブック・弐」で明らかになった内容で、本編にはないものなのです。

桜の散るなかで家族4人でお弁当を食べるひととき。頭についた花びらを天元様の手で取ってもらおうとダダをこねる嫁ちゃんたち。

宇髄さんと嫁との絆をしっかりと伝えるアニメオリジナルのシーンでした。

宇髄天元の過去を詳しく見る

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オープニングのお墓は…宇髄家のものだった

そうなると、オープニングの夕暮れ時のお墓参りのシーンは「宇髄家のお墓」のようです。

このオープニング映像について、一部のファンの間ではこんな声がありました。

 

「煉獄さんの墓じゃないか」
「忍びの里を捨ててきたのだから宇髄家の墓には入れないはずでは」

 

しかし、これは早世した兄姉のお墓だったことがわかりましたね。

もしも煉獄さんのお墓だったとすると、煉獄家代々の墓地、あるいは歴代の柱が埋葬される特別墓地のような所にあると考えられます。

そうなるとこのお墓は少し簡素な気がしますね。

 

上弦の鬼を倒したら…普通の人として生きていく

第9話 タイトル回収は、雛鶴の言葉でした。

「上弦の鬼を倒したら、一線から退いて普通の人間として生きてゆきましょう」

「忍びとして育ち　奪った命がそれで戻るわけではありませんが　やはりどこかできちんとけじめをつけなければ」

-雛鶴 鬼滅の刃 遊郭編 第9話 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

忍びの主な仕事は、諜報（スパイ）活動や破壊、暗殺です。

殺す相手が人間から鬼に変わってはいるものの、宇髄さんたちはどこか心をすり減らしてしまっていたのかもしれません。

雛鶴の言葉ですが、宇髄さんと嫁たちの考えは一致してるでしょうから、これは全員の意向であると言えるでしょう。

 

鬼殺隊員として守らねばならない一般人よりも優先して守りたい嫁たちを危険にさらし、かつ命を屠る仕事をいつかは終わらせよう。宇髄さんは心の奥底で常にそう願っていたのかもしれません。

雛鶴が妓夫太郎の手に…嫁の危機と宇髄さんの動揺

クナイを放った雛鶴（ひなつる）に妓夫太郎が近づき、手をかけようとするその瞬間、

「雛鶴ーーーーーー！！！」

「邪魔だ、帯が！！」

「やめろぉーーーーーっ！！！！」

宇髄さんが取り乱し絶叫。

実はこのシーン、原作では宇髄さんの表情は小さくて分かりません。

しかしアニメでは表情がしっかり描かれ、さらに小西さんの演技も合間って、彼の動揺ぶりが強く伝わってきます。

「俺は派手に命の順序を決めている。
まずはお前ら3人」

この言葉通り、彼にとって心の奥に存在する大切な人であることが分かります。

原作の表現を少し変えることで、宇髄天元という人物を一歩深く感じられた補完でした。

個人的に一番好きなシーンでした。

 

宇髄さん、嫁たちから連絡が途絶えた時といい嫁の身に危険が及ぶと露骨に動揺するよね…「命の優先順位はお前たちが一番」は言葉だけじゃないんだな #鬼滅の刃

— ぬえ (@yosinotennin) January 30, 2022

妓夫太郎が強すぎる！飛び血鎌、 "異常な"身体能力

円斬旋回・飛び血鎌（えんざんせんかい・とびちがま）

妓夫太郎の血気術「飛び血鎌」が繰り出されます。
「円斬旋回・飛び血鎌」は腕の振りなしに螺旋状に繰り出せる、至近戦でその効力が発揮される技。

堕姫を操りながら、これだけの動きができる妓夫太郎の圧倒的な強さ。絶望感にさいなまされます。

前後からの刃も鎌で防がれる

前方から炭治郎、後ろから天元が妓夫太郎の首を切り落とそうとすると、刃を鎌で止められ、首を真後ろに回して「歯」で刃を止める力と身体能力。この体制からまた飛び血鎌の斬撃を繰り出し、天元さんが勢いで飛ばされてしまいます。

・・・妓夫太郎って強過ぎると思いませんか？

上弦ノ陸、上弦では最下位です。玉壺なんかよりずっと強そうに見えませんか。

もしかして入れ替わりの決戦があれば、上の数字をもらえる実力は十分にあったでしょう。

妓夫太郎には猗窩座のような上昇志向はなさそうなので、実現しなかっただけかもしれません。

妹と不自由なく生きられる。これが彼の最大の望みでしょうから…

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音の呼吸 肆ノ型 響斬無間（しのかた きょうざんむげん）

妓夫太郎の飛び血鎌を振り払うため、天元も音の呼吸を繰り出します。

音の呼吸は豪快で派手に騒がしいのが特徴。今回の「響斬無間」も同様でした。

何よりも、技を出す前に炭治郎を攻撃圏外に蹴り飛ばして移動させた荒々しさが音柱らしいです。

遊郭編ならでは！炭治郎・善逸・伊之助 3人の共闘

伊之助の真骨頂！「爆裂猛進」

獣の呼吸 「捌ノ型 爆裂猛進（はちのかた　ばくれつもうしん）」。

防御を一切せずに一直線に突進することに特化した、まさに伊之助らしい技です。

技を出す前のこのセリフはアニメによる補足。盛り上げる一言ですね。

いくぜ！
遅れんじゃねぇぞ、子分共！！

ー伊之助 遊郭編 第9話 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 

炭治郎の「水の呼吸 参ノ型　流流舞い」、善逸の「雷の呼吸 壱ノ型　霹靂一閃・八連」による援護射撃の中、一人「爆裂猛進」で突き進む伊之助。

ぴったり息のあった3人の共闘はまさに三つ巴！見応えがありましたね。

原作よりも3人の動きと関係がわかり、状況を把握しやすかったという声もありました。

善逸の声がえらくイケメン化？

今回、「この声 誰？善逸？」となった方も多かったのではないでしょうか。

ずいぶんと凛々しい声で、いつもの善逸には聞こえませんでしたね。

善逸が寝ながら初めて口を開いたのは、堕姫に説教する時（8話）。
その時は呟くようなトーンでした。

しかし、今回は戦闘中。

寝ながら戦う＝『最強モードの善逸』で、いつもの彼とは完全に違う状態です。

前週の「鬼滅ラジヲ」で善逸役の下野さんが「寝ながらどう喋るべきか、すごく考えた」と言っていたことを思うと、『最強モード』にふさわしい "勇ましい"声にするディレクションが入ったと考えられますね。

遊郭編の戦闘中のあがつまが普通の隊服だったらかっこよすぎちゃうので、女装+鼻ちょうちんが付いててちょうどいい

— uminoneko (@Uminonokoriga) January 30, 2022

全員があっという間に絶望の淵に突き落とされる

陸ノ牙「乱杭咬み」で堕姫の首をノコギリのようにして切り落とし、戦いが好転するかと思いきや、

• 伊之助が背後より妓夫太郎の鎌で心臓一突き
• 天元さんの腕が切り落とされて倒れる
• 善逸と炭治郎が攻撃による建物倒壊に巻き込まれる

一気に絶望の淵に突き落とされ、第9話は終了となりました。

原作で天元さんの腕がもげた絵を見た時は、ギョッとなりましたが…ついにアニメでも…ああ…

後半に向けて鬼滅の四肢欠損祭りがアニメでもついに始まってしまいました。

アニメとはいえ、見ていて辛いものがあります。

 

第9話の台本表紙絵

毎話描き下ろしのアフレコ台本第9話は、表紙絵はやっぱりかまぼこ隊でした！

なんか「時間なかった」感のイラストですね！

<御礼>
第九話アフレコにて使用された描き下ろし表紙の台本もご紹介です。

炭治郎、伊之助、善逸より。#鬼滅の刃 pic.twitter.com/NLGDEeAhfu

— ufotable (@ufotable) January 30, 2022

遊郭編 次回予告 第9話と所感

鬼滅はアニメで完成する作品

今回に限りませんが、激しい戦闘シーンは原作と同じ構図が多々ありました。

鬼滅の刃の映像化は原作に非常に忠実でありつつ、そこに立体感やスピード感に迫力、キャラたちの息づかい。そして感情を揺さぶる音楽が加わることで、より高次元の作品へと変化する。

原作だけでは伝わりきれなかったがアニメ化によって『完成形』となる作品だと感じます。

 

次回 遊郭編 第10話「絶対あきらめない」の見どころは？

第10話の見どころは以下。

• 妓夫太郎と炭治郎の「妹を持つ兄」の会話
• 善逸・伊之助らの絶対絶命からの脱出
• 天元さんの最終奥義とも言える「譜面」

また、遊郭編はどうやら11話 ※で終了する可能性が高そうです。その場合、予告は「次回最終話」となるはずですね。

いよいよ佳境の遊郭編。

この激しい戦いを終盤までしっかり味わって楽しみましょう！

 

あなたはどのシーンが惹きつけらましたか？

アニオリシーンや補完はどう感じられましたか。ぜひコメントで教えてくださいね。

 

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▼今回の遊郭編 第9話が収録されている原作11巻はコチラ▼

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※：現在発売されているテレビ番組の雑誌の番組表で、2月13日（日）まで遊郭編が掲載されており、次週の2月20日（日）には「鬼滅の刃」の後に放送されている「E-PARK」が遊郭編の枠に入っているのを確認しています。

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