刀鍛冶の里編 第9話 霞柱 時透無一郎 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

刀鍛冶の里編

玉壺が弱く見える3つの理由「霞柱 時透無一郎」刀鍛冶の里編 第9話レビュー と見所まとめ

これは刀鍛冶の里編 第9話レビューの記事です原作との違いや見どころ、玉壺があっさりやられて妓夫太郎より弱く見える理由その他以下について解説しています。

  • 無一郎、玉壺に比較的あっさり勝利
  • 玉壺よりも妓夫太郎の方が強い?
  • 甘露寺蜜璃の刀は実在してた?

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刀鍛冶の里編 第9話「霞柱・時透無一郎」
平均視聴率は世帯7.3%、個人4.2%。(ビデオリサーチ調べ、関東地区)前回は7.0%。

アニメ刀鍛冶の里編 第9話のネタバレを含みます。視聴後にご覧いただくことをおすすめします。

 

前回レビューはこちら
無一郎の無 刀鍛冶の里編 8話
「無一郎の無」刀鍛冶の里編 第8話レビュー・原作との違い

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編「無一郎の無」第8話 時透無一郎の家族がメインの回。感想・レビュー記事です。

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玉壺戦の決着、無一郎から蜜璃へ交代の回

今回は前回に引き続いて痣を発現させた無一郎が玉壺との戦いに決着をつけたと思いきや、場面は憎珀天との戦いと蜜璃のシーンに切り替わり、2つの戦いが入れ替わった回となった、少々忙しい構成でした。

回想で煉獄さんの姿が登場、彼を偲ぶツィートがトレンド入りしました。

 

無一郎 vs 玉壺の悪口合戦と玉壺の「変身」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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玉壺と無一郎の"レスバトル"が繰り広げられ、玉壺は脱皮して『真の姿』へと変身。

しかし痣を発現した無一郎を前に「朧」で霞で目くらましされ、あっけなく頚を斬られます。

斬られたことが認められずぶくぶくと分裂し始め首だけで騒ぎたてるものの無一郎にトドメをさされバラバラにされます。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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上弦は頚を斬るだけでは死なないこともあるため、このままだったら体が再生したかもしれません。

こうして上弦の伍「玉壺」との戦いは水獄鉢をピークに比較的サクッと終わりました。

悠屋
悠屋
奇しくも下半身が公開中のリトル・マーメイドと同じ色調です!
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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時透兄弟を救助するあまね様と子供達 が追加される

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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死の淵を見た無一郎。あまね様が救助する様子が描かれました。

兄の有一郎すでに亡くなっており、握ったままの二人の手を外さなければならないあまね様。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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そして「死ぬまで消えない怒り」に突き動かされるように怪我が治りきっていないうちから激しく鍛錬する無一郎の心中を察するように見つめます。

原作では一コマだけのシーンが、アニメで会話とともにその余白が追加されました。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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これまであまね様はお館様の横で人形のように佇む姿だけの描写がほとんどでした。

しかし9話では鬼殺隊当主の妻として働き隊員の痛みを理解する姿が描かれ、人物に厚みを与えた非常に良いアニオリでした。

 

玉壺の過去は無いの?

玉壺の過去はあります。ただし作中では描かれておらず「公式ファンブック弐」にその奇妙な過去が記載されています。

玉壺の人間時代の名前は「益魚儀(まなぎ)」
漁村近くに住んでおり、魚の死骸を集めたり死体をツボに詰めたりと、すでに人間時代から猟奇的行動を繰り返していました。殺した子供の親に恨まれ殺されて死にかけの所を無惨に鬼にしてもらったようです。

悠屋
悠屋
有名な「羊たちの沈黙」に登場する連続殺人魔バッファロー・ビルを思い出しました。女性を殺害し剥いだ皮膚を縫い合わせ着用して快楽を得ているような人物像。サイコパス要素は玉壺とかぶりますね。

玉壺が弱く見える3つの理由 - 妓夫太郎の方が強い?

堕姫の第三の目ー妓夫太郎 妓夫太郎の目

上弦の陸「堕姫と妓夫太郎」  ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

割とサクッとやられてしまった印象の玉壺。頚を斬られた後の断末魔は長かったものの、上弦特有の「頚を斬っただけでは死なない」ということもありませんでした。

 

「上弦は柱3人分の強さに相当する」と言われています。

玉壺より下の数字である妓夫太郎たちは、宇髄天元をはじめ炭治郎、善逸、伊之助たちの総勢4人でやっと勝つことができました。しかし上弦の伍「玉壺」は無一郎一人で倒しています

妓夫太郎より上位ランクの玉壺が一人の柱に負けてしまった理由2つの可能性があると推察しました。

 

1. 鬼殺能力を爆上げさせる「痣の威力」を表現する為の戦いだった

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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「刀鍛冶の里編」では炭治郎に続き無一郎、蜜璃までもが「痣」を発現させ、戦闘能力が飛躍的に高まる描写があります。

この玉壺戦はその「痣によってたった一人で上弦を斬れた」という、痣の効力を描くためのものだったと考えらえます。

なぜなら原作ではト書きでこのように解説するシーンがあるからです。

「霞の呼吸 漆ノ型 朧」
〜略〜

その最高速度は上弦の伍である玉壺をも上回った
すでに手負いの無一郎が上弦を倒す

確かにこれはとんでもない異常事態
(刀鍛冶の里編)

「すでに手負いの無一郎が上弦を倒す
確かにこれはとんでもない異常事態」

つまり

玉壺が弱いのではなく
「普通ではない、何かの異常事態が起きている」ことを伝えています。

しかしアニメでこの言葉は使われていないため、結果的には「ムイくんが一人で涼しい顔して勝てた」の印象が強くなってしまったのでしょう。

この「痣」の何たるかは次の柱稽古編で具体的に触れられるため、この戦いがどういうことだったのか期をまたがって回収されることになります。

 

2. 妓夫太郎は玉壺より実際に強かった

実力的には妓夫太郎玉壺と同等か玉壺よりも強かったと十分考えられます。

なのに玉壺よりも下のランクである理由の一つに「妓夫太郎には出世欲が無い」ことが考えられます。

妓夫太郎は望んで鬼になったわけではなく、梅を守り、梅と共に居られるなら彼はそれ以外のことは望まないように思われます。

上弦ランクを決定する「入れ替わりの決戦」は彼には興味が無く、そのため陸のままでいた可能性もあるかもしれません。

悠屋
悠屋
堕姫はマウントが好きですから上昇思考がありそうですが、最終的な行動は妓夫太郎が決めていたでしょうし、無惨が上弦の陸の声として耳をかすのは堕姫よりも妓夫太郎でしょうしね。

これらのことが合わさって「上弦の伍があっさり一人の柱にやられた」という印象になったのかもしれません。

 

小鉄くんを守った煉獄さんの鍔

玉壺を一人で倒せたとはいえギリギリの戦いでした。無一郎は泡を吹いて倒れてしまいます。

対処法がわからず慌てふためく鉄穴森さん。そこにすっかり死んだと思っていた小鉄くんが現れてさらに慌てふためきます。

死なずに済んだのは、鳩尾を刺されたものの懐に炭治郎から預かっていた煉獄さんの鍔が入っていたおかげで死を免れたのです。

死して尚、人を守る煉獄さん。

記憶を取り戻した無一郎、その鍔を見て同じ柱仲間だった煉獄杏寿郎のことを思い出します。

無限列車の後半で煉獄の訃報が柱たちに伝えられましたが、記憶がなかった頃の無一郎は他人事のように表情を変えていませんでしたね。

彼が亡くなったことをようやく認識し、涙を流すことができました。

 

すると危機の最中ずっと勇気付けてくれた無一郎の父がふっと現れ、こう言います。

「ほら全部うまくいった」

気づくと母と兄の姿もありました。

 

発見時に握られたままの無一郎と有一郎の手は「あまね」様によってためらわれながらも引き離されましたが、ここで有一郎が自分の手を無一郎の手の上に置いたことで二人の手が再び重なり合いました。

原作にはないアニメ・オリジナルシーンでした。

 

刀鍛冶の里編は全体的にアニオリ部分が秀逸な印象です。

 

戦いが終わり無一郎の心が浄化され、そのシーンの余韻を味わう暇もなく、場面は苦戦を強いられている炭治郎たちの戦いへと切り替わります。

(これは原作通りの流れです)

炭治郎、トカゲに呑み込まれる…蜜璃の登場!

5頭のトカゲを操る憎珀天。禰豆子、玄弥はトカゲに捕まり抵抗。炭治郎はトカゲに飲み込まれてしまいます。

この口内で押しつぶされそうになるシーン。映画「AKIRA」のカオリが押しつぶされるシーン(1分12秒から)を思い出した人も多いのではないでしょうか(ニコニコ動画でも何人かが言及していました)。

甘露寺蜜璃が危機一髪で炭治郎を救います。

三日月をバックに、ダンスでも踊っているような…新体操のリボンの演技のような独特のフォームで、トカゲに斬りかかります。

「まるでセーラームーン」の声もちらほら上がりました。

蜜璃・無一郎の戦闘の音楽

蜜璃の戦闘BGMには「コイコガレ」の編曲が、無一郎には「刀鍛冶の里編のテーマ」の編曲が使われているようです。

コイコガレのBGMはどこか演歌のようで「恋の呼吸」はそれくらいの雰囲気が合う感じがしますね。

 

憎珀天に立ち向かう蜜璃の姿で第9話は終了となりました。

 

蜜璃のリボン刀は実在していた!?インドの「ウルミ」つるぎ

甘露寺蜜璃の刀は薄くしなやかでムチを打つかのように使われる、非常に珍しい変形刀です。

この刀、「漫画の中だけのもの」と思いきや、蜜璃の刀と似た刀が実存しているのです。

それがインドの武術で使われる「ウルミ(URUMI)」という刀で、柔らかい鉄で作られ1.2〜1.5mほどの長剣です。

上の動画はロンドンで「ウルミ」を使ったストリートパフォーマンスです。
見せる専用なのか「武術や競技で使うウルミ」よりも刀身が長く、まさに蜜璃の刀のようです。

全く架空のものではないということに驚きますよね。

 

第9話の台本表紙絵

無一郎と蜜璃が入れ替わる回でしたので、二人の絵でした。

 

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編 第9話 原作では何巻 何話?

鬼滅の刃「刀鍛冶の里編 」第8話は JC14巻の2話分を消化。

・120話「悪口合戦」
・121話「異常事態」
・122 話「それは一時的な興奮状態」8割

今回は「2.8話分」の消化となりました。

(刀鍛冶の里編 (鬼滅の刃 14巻)

 

刀鍛冶の里編 第9話のまとめ

無一郎の戦闘が終わったかと思えば半天狗との戦闘シーンに切り替わり慌ただしい構成でしたが、そもそも「刀鍛冶の里編」は構成自体が複雑なのです。

場面が入ったり来たりしながら柱3人の背景話や、柱2人の戦闘シーンがあったりと、制作側の苦労を感じてしまいますね。

  • 無一郎、玉壺との戦いに決着
  • 煉獄さんの死を認識できた無一郎
  • 憎珀天(半天狗)との戦いに蜜璃が参戦

 

次回10回は「恋柱 甘露寺蜜璃」

前回レビューに書いた通り、やはり蜜璃のサブタイトルが来ましたね。

 

現時点で原作の戦闘終了まで残り5話。

アニメは最終話は1時間枠による11話での完結か、全12話なのか。

原作の消化スピードが遅くなるドラマ部分がまだ残っており、どうなるかは予測がつきません。

 

それでは、次回。

 

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刀鍛冶の里編が収録されている原作

原作の「刀鍛冶の里」は12巻から始まり、戦闘終了は15巻の127話まで。

鬼滅の刃 12巻
第98話〜第106話
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鬼滅の刃 13巻
第107話〜115話
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鬼滅の刃 14巻
第116話〜124話
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鬼滅の刃 15巻
第125話〜127話
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※戦闘終了まで

 

刀鍛冶の里編レビュー 一覧

 

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